倉敷市のファサード(玄関前)のリフォーム事例です。
外構やお庭の計画において、大切にしていること。
それは、完成した瞬間がピークではなく、「住み始めてからが一番楽しい」と思える空間をつくることです。
今回は、もともとあった天然芝をリセットし、お手入れの負担を減らすし「暮らしの彩り」を残した、自然素材と植物が引き立て合うファサードができあがりました。


ご相談いただいた当初、玄関脇にはシンボルツリーにシマトネリコが植えられ、足元には元気ない天然芝が所々へ広がっていました。
植物の成長は嬉しいものですが、シマトネリコは成長が非常に早く、天然芝も刈り込みが必要です。日々の暮らしの中で「管理が行き届かなくなってしまったので、一度きれいにしたい」というご相談から今回の計画はスタートしました。
手入れの手間をなくすだけであれば、土間コンクリートや砂利で一面を覆ってしまうのが一番簡単です。
しかし、「玄関前の彩りはできれば残したい」という素敵な想いをお持ちでした。
そこでご提案したのは、緑をすべて無くすのではなく、「植物を植える範囲を制限し、管理がしやすい樹種を厳選する」という引き算のデザイン。要素を絞り込むことで、無機質になりがちなファサードに温かみを残すための工夫です。

植栽の範囲を絞り、雑草が生える土の面積を減らすために活躍するのが自然石です。
足元には東洋工業の「和石(和良)」をあしらいました。
和良石の落ち着いたグレーのグラデーションが、アプローチのレンガや建物の外壁と自然に繋がり、空間全体をグッと引き締めてくれます。土留めとしての機能を持たせつつ、デザイン性も高める素材選びです。

建物裏へと続く動線には、少し遊び心を加えてステップを設けました。
採用したのは、同じく東洋工業の「ヴィンテージウッドペイブ(ロッソ)」です。
本物の古木のような味わい深い表情を持っていますが、実はコンクリート製。腐る心配がなくメンテナンスフリー。自然石や植物と優しく調和し、お庭に柔らかなアクセントを加えてくれます。



限られたスペースを彩る植物は、日々の管理がしやすいことを重視して厳選しました。
新たなシンボルツリーには、成長が緩やかで剪定の手間が少ない「ソヨゴ」を。秋から冬にかけてつける赤い実が、玄関先で可愛らしく出迎えてくれます。
足元には、初夏に白い穂状の花を咲かせ、秋には鮮やかに紅葉する「コバノズイナ」。石の隙間を埋めるように白い小花を咲かせる「スーパーアリッサム」などを植えました。
アルミ製品や石材だけでは出せない、この「生命感」こそが、外構に温かみを与える鍵です。


施工直後の美しさはもちろんですが、お庭の本当の魅力は数ヶ月、数年後に現れます。
春を迎え、植物たちがしっかりと根を張り、空間に馴染んだ状態がこちらです。無骨な自然石を、スーパーアリッサムの白い花や新緑の葉が柔らかく包み込む。なんとも言えない優しい表情を見せてくれています。
扱う面積をコントロールし、適材適所の素材と樹種を選ぶことで、負担を減らしながら自然と共にある暮らしは十分に実現可能です。
季節の変化を楽しむくらいの気持ちで向き合える、そんな心地よいファサードづくりのお手伝いができたことを嬉しく思います。
▶その他の施工事例(一覧)はこちら
▶Instagramはこちら
倉敷市を中心に、岡山市・総社市など岡山県全域で外構・エクステリア工事に対応しています。
植栽を取り入れた庭づくりをご希望の方はぜひご相談ください。